短編小説

警視庁

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 警察署の正面玄関。夜の八時を過ぎている。鷹木はドアを開けると、カウンターで隔てられた中を見回した。数人の警官が何やら机に向かっている。そのうちのニ十代後半の一人がこちらを見てゆっくりと立ち上がった。
「どう ...