日本航空123便墜落 メモ4

トービー

ボイスレコーダーの衝撃音のおよそ10秒後に
低く鈍い爆発音があり、これはファイヤービーに
牽引された標的が123便に突き刺さった音かもと
いう話をしてきました。

このファイヤービーに牽引された曳航標的機と
言われてもすぐイメージのわかない方も多いでしょう。

あひるの検索で動画が見つかりましたので
見てみましょう。

firebee から towbee が分離、曳航される場面25秒切り出し

San Diego Air and Space Museum Archivesによる
F 1864 Ryan Firebee Towbee deployment from drone 9/25/1970
 
もう一度再生するとフル版になるようです。
または https://youtu.be/Hw9oXU-h5NA をコピペで

動画ではトービーを牽引するワイヤーの影が黒く見えてます。

当初、私はワイヤーの格納場所が大変だろうと思ってましたが
これを見てたいしたことないんだと納得しました。というか
ワイヤーが予想外に細いようです。長さは30mという数字を
どこかで見ました。
これはジャンボ747が長さ約70mですから半分程度になります。

 

さて異常発生後の123便を撮影した奥多摩町の山崎啓一さんの
色修正されてない写真を見てみましょう。

山崎写真

撮影時刻は18時51分頃と思われます。

この時、高度は9800ftおよそ3キロです。
主翼胴体下部に物体が見えます。

左翼端のぼやけた航行灯と比較するとすっきりした
棒状のように見えますね。

今のところ、尾翼損傷後の123便が飛行している写真
はこれしかないようです。

 

この主翼胴体下部の棒状の物体について、最近のネット
では衝突防止灯だろという声も多いようですが、

昔の写真で検索すると赤い衝突防止灯が全然見えない
機体が続出です。

衝突防止灯
最近に限れば赤い衝突防止灯の写真も多々ありますが、
当時がそうだったかは全く別問題です。

ウィキにも1996年3月11日以降製造の全航空機は、視界不良
時に衝突防止灯火システムオンが必要とあります。
逆に言えば古い航空機には義務がなかったようです。

普通に考えても飛行中は翼端の航行灯と機尾灯で十分な筈で、
胴体下部は地上作業のためという気がします。

私の推理はもちろん山崎さんの写真の棒状の物体は
衝突防止灯ではなく、確かに突き刺さった物体が
映っていることを念頭に置いてます。

 

写真では主翼の付け根部分に撮影方向も加味すれば
底面にほぼ垂直に長い円筒形が突き刺さっている
ように見えます。

これが少し遅れた二度目の低く鈍い爆発音の正体だ
と言えないでしょうか?

飛行機の構造中、客室全体は高空では与圧されており、
さらに、沢山の椅子と人間の荷重がかかる床部は頑丈
に出来てる筈です。

そして床下には主翼や尾翼のラダー、フラップを動
かす油圧系パイプが走っており、客室と同じ与圧が
されているのです。

 

さて曳航標的機は内部に爆薬はないですから、
速度が出てなければ、1枚目の外周を突き抜けた後、
さらに客室の床を突き抜ける破壊力はなかった
可能性が高いです。

またエンジンやフラップの騒音は大きいので
かなりの防音がされており、外周を突き破った音は
客室からは比較的小さく聞こえたのかもしれません。

曳航標的機は床下に通ってる油圧パイプや配線の
束に引っかかって抜け落ちずにとどまり、地上に
いた山崎さんに撮影された。

さらにいえば墜落現場でも残骸が残ってた可能性
もある筈です。

実は次にお見せする型番プレートがそうです。

私が123便の主翼胴体部に突き刺さったものが曳航
標的機だと確信した証拠がこれなのでした。

 

型番プレート

出典:(新) 日本の黒い霧
JAL123便墜落事故-真相を追う-
そしてミサイルは発射された(17) 8.24追記
https://blog.goo.ne.jp/adoi/e/8b9932bdb94a3385976bc38636b55948

これは1990年に放映された「報道特集」の中で、
123便の墜落現場に落ちていた機体の残骸として
TV画面に映し出されたものです。

この画像について読者から鋭い指摘が来ます

下段の細かい数字は体積や重さを表しているのでは!

読者指摘
出典:(新) 日本の黒い霧
JAL123便墜落事故-真相を追う-
そしてミサイルは発射された(17) 8.24追記
https://blog.goo.ne.jp/adoi/e/8b9932bdb94a3385976bc38636b55948

 

どうやらこの物体TB216の重さは153kgなのです。
当然、123便やその付属物ではなさそうです。

この物体をファイヤービーと比べるとどうでしょう?

ファイヤービー

出典:基地祭に見る自衛隊装備品図鑑
http://rightwing.sakura.ne.jp/equipment/jmsdf/other/firebee/firebee.html

これを出すと工作員が沸いて来るようですが、この仕様表は
自衛隊向けのもので日本語だからわかりやすかろうと
使ってるだけで、私は自衛隊がやったとは言ってません。

ファイヤービーの重さは1,219kgなのでこの物体の
8倍になります。
楽に牽引されそうな重量差です。

ファイヤー・ビーは米国でヒット商品で様々な機種
があります。

米軍仕様では性能が約1割強増しになってます。

説明文で赤線のところに注目して下さい。

ファイアー・ビーはそれ自体が標的となるのではなく、
「トービー」と呼ばれる曳航標的を曳いて飛行する
ための標的曳航機である。

出典:基地祭に見る自衛隊装備品図鑑

そうです!
牽引するは英語で tow +蜂の bee
それが燃える蜂の親機に牽引されるのです。
TBとはトービーの略号に違いありません。

(新) 日本の黒い霧さまで鑑定にあたった軍事評論家
B氏にも物体TB216の型番が思い浮かばなかったのは
無理ありません。

これはわざわざ軍事年鑑に記載されることもない、
使い捨ての曳航標的機の型番に違いありません。
しかも様々な大きさの機種があるようです。

名もなき脇役です。
しかし、それは謀らずも私たちに重大な
手掛かりを与えてくれたのです。

また一歩、真相に近づいた気がしますね。

 

日本航空123便犠牲者の方々のご冥福を
心よりお祈り申し上げます。合掌

最後までご精読ありがとうございました!