長編小説

信長天魔王 上巻

 

土田どたの姫

 

 享禄二年
 信定と信秀、それに宗兵衛という馬廻りを従え三騎が土田の城に向かっていた。正確を期せば三騎の口取りの下人たちも後を追っているが大きく遅れている。