信長天魔王 9章と10章

竹王丸の那古野城
七月に入って、信秀は馬廻りの弥太郎と宗兵衛を従えて那古野城を訪れた。
「頼まう、織田弾正忠信秀じゃ。左馬助さまのすけ殿のお招きにあって参上いたした」
信長天魔王 7章と8章

信長誕生
土田御前が信秀に身ごもったことを打ち明けたのは天文二年の蹴鞠会が清州城に移動して終わった八月頃であった。
「殿、授かりました」
土田御前が羞じらいながら薄黄色の帯を手で押えると、信 ...
信長天魔王 5章と6章

信秀叛旗
こうして信秀は側室となったおてふと恋の叶った睦まじい日々を送っていたが、胸に常にあるのはあの上洛の折りに見た都の荒廃した悲惨であり、戦の世を終わらせるために己が邁進するという決意であった。
信長天魔王 3章と4章

土田どたの姫
享禄二年
信定と信秀、それに宗兵衛という馬廻りを従え三騎が土田の城に向かっていた。正確を期せば三騎の口取りの下人たちも後を追っているが大きく遅れている。
信長天魔王 1章と2章

勝幡城しょばたじょう
大永六年
織田弾正忠信定は嫡男三郎信秀に家督を譲った。
尾張守護の斯波氏は室町の中頃には越前、尾張、遠江三国の守護を兼任したこともある有力守護だった。しかし、応仁の乱 ...
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ペンネームで出そうとしたら信長公御霊にものすごい勢いで延々と叱られて
実際の屋号で出しました。
結局、この方が時代小説っぽくて気に入って ...